一人でぶらぶらお散歩していた午後、西18丁目駅のあたりを歩いていたら、ふっと視界の端にピンク色が入ってきた。顔を上げたら、もう満開の桜だった。
立ち止まって、しばらく見上げてしまった。
今年の札幌は、ちょっと早い
札幌の桜って、例年だとゴールデンウィーク前後に咲くイメージで、「4月のうちはまだ早いだろう」と思いながら歩いていた。それがいきなり、予告もなしにこの満開。今年は少し早い開花みたいだ。
雪が解けたと思ったら、もう桜。札幌は春がぎゅっと凝縮されていて、気を抜くと見逃してしまう。この日はちょうど、その「凝縮された一瞬」を引き当てた感じだった。
曇り空と桜のピンクが、意外と合う
写真に撮ったのがこれ。
空は曇っていて、正直いうと「晴れてくれたらもっと綺麗だったのに」と最初は思った。でも、あとで見返してみると、曇り空のグレーと桜のピンクって、案外相性がいい。コントラストが強すぎなくて、花のひとつひとつがふっくら見える。
手前の街路樹はまだ新芽が出たばかりで、ちょっと色あせた感じ。そこに桜だけが先回りしてフライング開花している、みたいな画になっていた。
西18丁目のあたりを歩くの、好きかもしれない
西18丁目って、派手な観光地があるわけじゃないけど、ちょっといい喫茶店やパン屋さんが点在していて、歩いているだけで楽しい街。駅前の大通りから一本入ると、マンションと古い住宅が混ざった、生活の匂いがする路地になる。
つい先日も、夫婦でこのあたりのウェルネスカフェ「POP/iN」でランチをしてきたばかり。あの日も西18丁目で降りて、ちょっと遠回りして歩いたりして。このエリア、歩いて回るのがちょうどいい距離感なのかもしれない。
この桜も、誰かが管理している桜並木というわけじゃなくて、たぶん建物の敷地の隅に植えられたやつ。通りすがりの人だけがその存在を知っている、ひっそりとした桜だった。
こういう、ガイドブックに載らない桜に出会う瞬間が、ぼーっと散歩している時の一番のご褒美だったりする。
春になると、優しい気持ちになれる
桜を見ると、なんというか、自然と優しい気持ちになれる。
仕事のこと、家族のこと、色々頭の中でぐるぐるしていたけど、ピンク色を見上げている間だけは、何にも考えなくてよくなる。あと2、3日もすれば、風が吹いて花びらが散っていくんだろうな、という儚さも含めて、立ち止まらされる力がある。
今度は子どもたちも連れて来ようかな。まだ間に合うかな。札幌の桜は短いから、次の週末にはもう葉桜になっているかもしれない。
場所のメモ
- 場所
- 札幌市中央区・西18丁目駅付近
- アクセス
- 地下鉄東西線「西18丁目駅」から徒歩すぐ
- 訪問日
- 2026年4月
※桜の開花時期や状況は年によって大きく変わります。見頃は短いので、お出かけの際はお早めに。
散歩中に偶然見つけた桜って、予定して見に行く桜より、少しだけ特別な気がします。西18丁目のあたりを歩く予定がある人は、ちょっと空を見上げながら歩いてみてください。